笠利さばくり隊、28人参加

5班に分かれて庭整備・ごみ搬出・買い物など各支援を行った(15日、奄美市笠利町)

第4回目の活動を行った笠利さばくり隊の隊員たち(15日、奄美市笠利町)

困り事支援、いざ「出動」!
庭整備・ごみ搬出・買い物など

「困り事支援、いざ出動」――。奄美市笠利町内の困り事を解決する「笠利さばくり隊」は15日、ボランティアによる支援活動を行った。主催する笠利国保診療所職員を中心に各関係機関のほか、笠利消防分署、区長、小学生ら計28人が参加。「さばくり隊!」の掛け声の下、各隊員たちは、清掃活動・ごみ搬出・買い物援助など各支援活動を行った。

同隊は、2021年4月発足。同診療所を利用する高齢者の「困り事」の声をきっかけに活動を開始。現在、月に1回隊員が集まり、高齢者や一人暮らしによる困り事の情報を共有し、支援方法を計画。隊としての支援活動は、今回で4回目となる。

この日、隊員たちは5班に分かれ活動開始。用集落など3地区で庭や畑の整備、家の片づけ・清掃をしたほか、龍郷町で買い物支援を、車椅子など補助具を用いて行った。

隊員らによって、自宅の庭先を整備された手花部の中カズ子さん(83)は、「ソテツの葉が、きれいに整えられて良かった」と述べ、買い物支援を受けた中金久の川口ケイ子さん(89)は「必要な食材をたくさん買えた。買い物の時間を楽しく過ごせた」と笑顔を見せた。

隊長の同診療所所長、橋口真征さん(42)は「困っている方だけでなく、支援活動に参加したいという方も大勢いる。さばくり隊は今後、必要に応じて双方をつないでいく仲介役を果たせれば」と話した。

同市名瀬大熊から初参加した、田中まゆみさん(51)は「清掃や整理などの支援は、介護やヘルパーなどとは異なる、さばくり隊ならではの活動だと思う」と語った。

困り事の依頼や問い合わせは、同診療所(担当中林さん、當田さん)電話0997―63―0011まで。