4年ぶり、喜界路駆ける

号砲とともに一斉にスタートするランナーたち

 

 

142人出場、完走率96・5%
富田(福岡)総合V、地元喜界勢も活躍
東経130度マラソン

 

 

 喜界島を舞台にフルマラソンで駆ける奄美群島日本復帰70周年記念「第9回東経130度喜界島マラソン」(同実行委員会主催)が16日、同町の自然休養村管理センターを発着点にあった。開催は4年ぶりで、全国から集まった142人が出場し、島内を1周する42・195㌔のコースで力走。ランナーらは額に汗を浮かべながら、春の喜界路を駆け抜けた。

 大会は、喜界島のPRと交流人口の拡大を目的に2014年にスタート。新型コロナウイルスの影響で開催は2019年の第5回大会以来4年ぶりで、島外約120人を含む男女142人がエントリーした。

 この日は天候に恵まれ、暖かな陽気のなかレースは開催。町内の午前8時の気温は21・0度、正午は22・8度を記録していた。

 午前8時、号砲が鳴り響くと選手らは一斉に会場を飛び出した。沿道からの温かい声援を受けながら、自然豊かなコースを思い思いのペースで疾走。地域住民らがサポートする給水所では飲料水や食べ物のもてなしを受け英気を養っていた。

 レースは、男子が富田繁生(福岡県)が2時間36分2秒のタイムで大会を制した。女子は、小田有希子(東京都)が3時間18分0秒のタイムで優勝。地元喜界町勢からは、4月に転出した椛島賢斗、川畑慎作を含め、古園正樹、大平次生、森永貴子の男女5人がトップ10入りを果たすなど活躍した。

 完走者は137人。完走率は96・5%だった。

 主な結果は次の通り(表彰は男女各3位まで)。

 【男子】①富田繁生(福岡県)2時間36分2秒②菊永一人(山口県)2時間43分41秒③椛島賢斗(和歌山県)2時間48分53秒④河村孝文(広島県)⑤上原一真(奄美市)⑥岩崎純(龍郷町)⑦君島一郎(東京都)⑧古園正樹(喜界町)⑨大平次生(同)⑩川畑慎作(薩摩川内市)

 【女子】①小田有希子(東京都)3時間18分0秒②吉成和香(神奈川県)3時間43分18秒③森永貴子(喜界町)4時間27分5秒④大西千里(大阪府)⑤野口賀寿子(同)⑥金井恵子(東京都)⑦矢崎いづみ(鹿児島市)⑧竹本恵里(愛知県)⑨木村千絵(兵庫県)⑩藤川愛(東京都)