離島甲子園

大会予算などを承認した離島甲子園実行委員会

最多タイの25チーム参加 8月に奄美大島で開催
奄美大島と徳之島から5チーム
大会予算など承認 約600人の来島見込む

 8月21日から奄美大島で開催される「第14回全国離島中学生野球大会(離島甲子園)」の第2回実行委員会(委員長・安田壮平奄美市長)が21日、奄美市名瀬の市民交流センターであった。大会概要などについて説明があり、総額9150万円の予算案などを承認した。大会には、1都8県から過去最多と並ぶ25チームが参加予定であることが報告された。県内からは最多の10チームが出場。うち奄美関係では、奄美市2チームと龍郷町1チームのほか、初参加の瀬戸内町と徳之島3町合同が各1チームの計5チームが参加する。

 大会は、8月21~24日の4日間(滞在期間は25日までの5日間)で実施、奄美群島日本復帰70周年記念事業として、奄美大島の5市町村で共同開催する。試合は、1回戦から準決勝までを同市の名瀬運動公園野球場、宇検村総合運動公園野球場、瀬戸内町清水公園、龍郷町中央グラウンドの4会場で実施、決勝と開閉会式は名瀬運動公園野球場で行う。

 大会期間中のスケジュールは、1日目に組み合わせ抽選結果発表と開会式、2日目に1、2回戦、3日目に準々決勝と準決勝および交流試合、4日目が決勝と閉会式および野球教室などとなっており、5日目に奄美大島を離れ各地へ帰る予定となっている。

 離島甲子園は、昨年11月に死去した元プロ野球選手の村田兆治さんの提唱により、2005年夏に佐渡市で開催された「離島交流中学野球大会」が前身。08年に現名称に変更され第1回大会が伊豆大島(東京都)で開催された。県内ではこれまでに10年と18年に種子島で開催されており、奄美群島での開催は初めてとなる。

 実行委によると、各チームは選手と監督、コーチの計20人で編成され、選手の保護者らを含め約600人の来島が見込まれるという。選手らの宿泊先には5市町村の宿泊施設が利用される予定。

 大会参加者らの宿泊や移動などを円滑に行うため、国内旅行チケットや宿泊などの手配業務などを担う旅行会社の選定については、企画提案による「プロポーザル方式」で㈱日本旅行鹿児島支店を選定したほか、大会運営にはこれまでの同大会の運営にも携わってきた教育情報サービス会社の㈱スクールパートナーズがオブザーバーとして参加する。