「島の宝」海外で反響

多言語サイト「nippon.com」に掲載された、切り株に手を置くアマミノクロウサギ(浜田太さん提供)

浜田太さんの写真とエッセー
多言語サイト「nippon.com」

 (公財)ニッポンドットコムが運営する、日本の文化や政治経済など情報を世界に発信する多言語Webサイト「nippon.com」で今年1月から、奄美市名瀬の写真家、浜田太さん(69)による写真、書き下ろしエッセーが掲載されている。月間の閲覧数が1000万回を超える同サイトで、世界自然遺産となった島の宝、アマミノクロウサギをはじめ、奄美の自然に対する注目が、海外から集まっている。

 掲載は、▽「アマミノクロウサギ 世界自然遺産の島に生息する至宝」▽「奄美大島・徳之島 太古から生き延びてきた動植物の楽園」―の二つ。日本語のほか、国連公用語の英語・中国語(簡体字、繁体字)・仏語・スペイン語・アラビア語・ロシア語の7言語で紹介。子育ての様子が撮影された、クロウサギの動画も鑑賞できる。

 ニッポンドットコム編集部の近藤久嗣さん(66)によると、同サイトで今年の干支「うさぎ」にちなんだ特集を企画。近藤さんが浜田さんの著書『時を超えて生きる―アマミノクロウサギ』(1998年発行)を、20年来所有していたことがきっかけとなった。

 近藤さんは「欧米では、学術的な写真が評価されることを踏まえて、浜田さんに該当する作品を依頼した。海外の閲覧者からは、初めてアマミノクロウサギ、奄美の自然を知ったという声が多く寄せられ、大変好評を得ている」と話した。

 浜田さんの写真とエッセーは同サイトのアドレス、 https://www.nippon.com/ja/japan-images/
から閲覧できる。