横浜東急たまプラーザ店で「奄美ご縁まるしぇ」

ブースのあちらこちらで会話する姿が見られた

 

 

海外のマルシェのように
売り手と買い手、語り合う場所を

 

 

 奄美の魅力と、島のいいモノを届けたい――。「奄美大島ご縁まるしぇ」が20日から、神奈川県横浜市の東急百貨店たまプラーザ店で始まった。奄美市名瀬でen―Hostel&Cafebarを手がける㈱ALOALO・Y(永田陽祐代表取締役)が主催。奄美大島で作られているおいしいモノから魅力的な小物、本場大島紬まで多岐にわたる商品を展示販売、店の地下1階、18×5㍍のブースを使って奄美の魅力を発信している。26日まで。

 代表の永田さんは、「売り手と買い手が語り合う、いい場を作りたかった。熱い思いを持って話すことで思いは伝わる」と話す。商社での海外勤務時代の経験とノウハウを生かし、海外のマルシェのように人々が集い楽しめる場所を考え、ゆかりのあるお店に声を掛け魅力的な空間ができあがった。

 音楽と映像も流し、これまで百貨店ではやったことがなかったことにも挑戦した。壁を使って、プロモーションビデオを流し、シマ唄ライブも。会場となった百貨店ではこれまでは鳴り物の使用はなく、「シマ唄」をどうしても届けたいと、1日に2回、午後1時と同5時にサンシン(三線)の生音でシマ唄を届けることの承諾をとりつけた。シマ唄はスタッフの一人、豊山貴士さん(34)が担当する。

 会場には6出店13店舗の商品が並んだ。黒糖焼酎の「西平酒造」、ドーナツ「うちだ屋」は同窓生らがブースに顔をそろえる。

 大島紬は、45年、大島紬に携わってきた「あま美屋」の城幸雄さん(69)が出展、若者たちの思いに協力した。

 訪れた人たちは、島の商品に珍しそうに見入りながら、思い思いに手にしていた。親子で訪れていた前田和美さん(68)は「古仁屋出身、奄美という文字を見るだけでうれしい。ネットで見て楽しみにしていた」と、里帰り中の娘の北村浩美さん(31)とマルシェ散策を楽しんでいた。