22年群島交通事故 死者・傷者ともに微減

奄美市が36件と最多も前年比15件減と大幅に減少している(資料写真)

 

 

人身事故10件減の117件

 

 

 県大島支庁はこのほど、奄美群島の概況をまとめ、2022年「交通事故発生状況」(1~12月)を公表した。県警本部のまとめによると、奄美群島12市町村の「人身事故」発生件数は前年比10件減の117件。死者は同1人減の5人で、傷者は同6人減の124人となった。

 市町村別の内訳は、奄美市が前年比15件減の36件と最多で、次いで徳之島町が6件減の18件、瀬戸内町が3件増の14件。大和村は前年に続いて0件だった。

 増減別では、伊仙町(5件増)、瀬戸内町(3件増)、龍郷町(同)、喜界町(2件増)、天城町(1件増)の5町で増加。奄美市(15件減)、徳之島町(6件減)、和泊町(2件減)、宇検村(1件減)の4市町村が前年を下回った。

 島別では、奄美大島62件(10件減)、喜界島6件(2件増)、徳之島39件(増減なし)、沖永良部島9件(2件減)、与論島1件(増減なし)だった。

 死者は奄美市と徳之島町で各2人、瀬戸内町で1人。傷者は奄美市37人(14人減)、徳之島町21人(6人減)と続き、群島内人口1万人当たりの死傷者数は前年比0・5ポイント減の12・7人となった。

 人身事故の推移は、16年181件、17年164件、18年148件、19年136件、20年127件、21年127件と減少傾向にある。

 なお同概況では、21年の「刑法犯発生状況」も併せて公表。総認知件数は前年比11件減の254件で、奄美市が113件と全体の44%を占め、罪種別では窃盗犯が136件と最も多く、暴行などの粗暴犯が53件、詐欺などの知能犯が3件と続いた。