与論町制60周年記念式典・祝賀会

与論町町政施行60周年記念式典(23日、与論町砂美地来館)

「想いどぅ島の力」

 与論町の町制施行60周年記念式典・祝賀会が23日、同町の砂美地来館であった。島内外の関係者、来賓、町民ら約1000人が出席。式では功労者表彰が行われる中、町振興計画の基本理念「想いどぅ島の力―あなたの想いが島の力になる―」が掲げられ、町勢発展の決意を新たにした。

 与論町は1963(昭和38)年1月1日、町制を施行。今年3月末現在の人口は5016人、世帯数は2612世帯。この日の式典・祝賀会は、観光振興を目的に企画したパナウル王国建国40周年や町体育協会設立60周年、そして、奄美群島日本復帰70周年の各記念式典としても開催された。

 式典には塩田康一知事、保岡宏武衆院議員らのほか、姉妹盟約を結ぶ松本政博南島原市長(長崎県)、新田敏郎綿江町長(鹿児島県)、知花靖国頭村長(沖縄県)が出席した。

 実行委員長を務めた山元宗町長は「終戦から18年、奄美群島の日本復帰から10年が経ったものの、日々の生活が厳しかったなか、与論町は誕生した。先人の努力、足跡に敬意を表するとともに、子孫の時代へつなぐため、今を生きる私たちが力をあわせて大きくチャレンジし、飛躍し続ける島として、施策に取り組む」と式辞を述べた

 塩田康一知事は祝辞で、「与論町は東洋の海に浮かび輝く一個の真珠と謳われている」として、「鹿児島の宝である奄美群島の更なる発展のため、与論町をはじめ各地元市町村と連携を密にして、各施策に取り組む」と述べた。

 表彰式では、町政功労者表彰、感謝状贈呈が行われ、83組に賞状が贈られた。(被表彰者は後日掲載)

 記念祝賀会では鹿児島、東京与論会などによる、ステージショーが開催された。