「観光拠点施設」来年12月オープンへ 徳之島町

「徳之島町観光拠点施設」建設予定地(前方は「天城岳」連山)=25日、同町花徳

町議会、建築工事契約を可決

 【徳之島】徳之島町議会臨時会が25日あった。世界自然遺産登録に伴い環境省が徳之島町花徳に整備する「徳之島世界遺産センター」(仮称)に連動・併設する「徳之島町観光拠点施設」の建築工事請負契約(計2工区)案や、2023年度一般会計補正予算(第1号)案など計7件(うち専決処分1)を可決・承認した。同拠点施設は24年12月のオープンを目指す。

 同観光拠点施設は「徳之島の自然・人・文化が島を伝え、心をはぐくみ、人を繋ぐ」などをコンセプトに、24時間対応の観光情報発信拠点化するもの。観光案内のほか飲食・物産販売、イベントスペースも運営。町北部地区の産業振興への寄与も目指す(住民説明会)。

 同じ敷地内の環境省「徳之島世界遺産センター」計画では展示・研修施設、体験プログラム提供、情報発信、調査研究などを担うという。

 同工事関連の可決議案は、▽町観光拠点施設建築工事(1工区)同町花徳地内=6677万円(税込み)を㈲東建設(同町亀津、東守仁代表取締役)▽同建築工事(2工区)同=6809万円を㈲太利建設(同町花徳、太利一也代表取締役)。

 ほか、▽町公共下水道事業処理場汚泥脱水機械設備工事(2系)=1億307万円を理水化学㈱南九州支社、有島悟支店長)▽同汚泥脱水機電気設備工事(2系)=5764万円を㈱栄電社(満石公一代表取締役)▽2023年度消防ポンプ自動車購入契約(1台)=3052万5千円を鹿児島森田ポンプ㈱(鹿児島市、尾曲昭二代表取締役)についても原案通り可決した。

 23年度一般会計補正予算(第1号)については、子育て世帯生活支援特別給付金事業費1797万円を含む計2262万5千円を追加、歳入歳出総額を84億2715万5千円とした。