徳之島地区消防組合

県大会へ徳之島地区消防組合代表の「太・平瀬」(写真上)と「加納・元山」両チーム(提供写真)

特訓の成果競う
「ほふく救出」2チームが県大会へ

 【徳之島】徳之島地区消防組合(政木孝一消防長)は25、26日、第45回県消防救助技術指導会に向けた選手選考会を同組合天城分遣所で開催。9チーム(18人)が煙道(トンネル)を使った「ほふく救出」の訓練の成果を競い合い、代表2チームを選出した。

 ほふく救出は、ビルや地下街で煙に巻かれた人を救出するための訓練。消防隊員ら3人1組(1人は要救助者役)でチームを編成。1人が空気呼吸器を装着して長さ8㍍の煙道内で要救助者を検索し、要救助者を屋外に救出後、隊員2人で安全地点まで搬出するもの。

 今選考会に向けては3月中旬から特訓を開始し、切磋琢磨し合いながら汗を流してきた。政木消防長ら同組合は「近年、県技術指導会では入賞率の低下がみられ、本組合ではスピード重視の訓練ではなく、確実性を重視した訓練指導に励んできた。消防職員が本来求められる要救助者救出のための体力、技術、精神力の強化。また規律や節度などを隊員同士で再確認する場とも考えている」。

 県指導会に出場するのは▽太・平瀬チーム(太勝志・平瀬貞さん)▽加納・元山チーム(加納文博・元山晃吉さん)▽要救助者、加幸真さん(共通)。県大会は5月26日に県消防学校である。