笠利町で海保と指導員、赤木名小児童に「海上安全教室」

安全教室を終え記念撮影

「事故なく海を楽しんで」

奄美海上保安部と海上安全指導員による「海上安全教室~子どもたちが安全にゴールデンウィークを過ごすために~」が29日、奄美市笠利町の赤木名小学校の児童13人を対象に赤木名海岸であった。児童たちは、海で遊ぶときの注意事項や危険生物、離岸流などの説明を受け、ペットボトルやお菓子の袋を使った、浮力確保や救助方法を体験した。

海上保安庁は29日~5月8日を「春季大型連休安全推進活動期間」に設定。全国で海難防止活動を強化し、海の安全推進活動をする。同庁ホームページによると、過去3年の1カ月当たりの海難平均数のうち、冬季(11月~3月)のマリンレジャーにかかる海難平均数が約323件
であるのに対し、4、5月の海難平均数は445件で、冬季に比べ4割増しとなっている。

新型コロナウイルス感染症の影響で2020年以来3年ぶりの開催。同保安部の職員3人と笠利町と龍郷町の海上安全指導員4人が児童たちに指導した。同校の中島朋子校長は「5、6年生を対象にした奄美市笠利B&Gセンターの安全教室や、危険生物の掲示なども行っている」と話した。

同保安部交通課の隅倉好一朗課長は「海はきれいで豊かな宝物。波、風、潮といった自然の驚異を伝えることで、事故なく海を楽しんでほしい」と呼び掛けた。

徳丸潤さん(5年)は「海にはまだ知らないことがたくさんあると感じた。海で溺れた時や溺れた人を見掛けたら、今日学んだことを生かしたい」と笑顔を見せた。