希少種盗掘・盗採防止

来島者へチラシ配布と声掛けを行う職員

空港で啓発チラシ配布・声掛け
5月4日まで合同パトも

環境省沖縄奄美自然環境事務所・奄美群島国立公園管理事務所は29日、「希少種盗掘・盗採防止普及啓発チラシ」を奄美市笠利町の奄美空港で配布した。新型コロナウイルス対策が大きく緩和され、ゴールデンウィーク中の観光客などの増加が予想されることから、職員2人が同啓発チラシの配布と声掛けを行い、来島者に向けた普及啓発を行った。

同管理事務所の離島希少種保全専門官、釣谷洋輔さんによると、捕獲禁止リストの生物ではないが、シュリケンイモリ約200匹の持ち出しが、2022年7月と今年2月に確認されている。

配布したのは、環境省奄美野生生物保護センターが制作した「奄美大島での動植物の捕獲・採取の注意」。国立公園の動植物捕獲・採取規制マップや奄美大島での捕獲・採取禁止の動植物リストが掲載されている。

釣谷さんは「夏に向かって昆虫なども増えている。奄美大島にはいろいろなルールがあるので、ルールを守りながら、希少種の観察や奄美の自然を楽しんでほしい」と話した。

また、同管理事務所、林野庁九州森林管理局名瀬森林事務所、県大島支庁、5市町村の奄美大島自然保護協議会は「希少種盗掘・防止合同パトロール」を29日~5月4日、島内各所で実施する。