ジェラート「きゅらん」デビュー

「私たちが考えた魅力たっぷりのジェラートです」。オリジナル商品をアピールした徳之島高校の生徒たち=4月30日、徳之島町

 

オリジナルジェラート「きゅらん」

 

 

徳高生ら企画・プロデュース
徳之島町など連携

 【徳之島】県立徳之島高校の生徒たちが企画・プロデュースしてパッケージなど考案した「徳之島の果物ジェラート『きゅらん』」シリーズ商品のお披露目会と販売会が30日、徳之島町総合加工センター・美農里館(同町徳和瀬)であった。特産の果物を厳選してぜいたくに使ったジェラートと笑顔を誘うパッケージ。ふるさと納税返礼品としても注目を集めそうだ。

 徳之島町が2年前からJALグループなど企業と連携、徳之島高の総合的な探究の時間で進めた地域人材育成プログラムの一環。前年度のプログラムでは、クラウドファンディング型ふるさと納税を活用し、目標金額の2サイト計200万円を達成(同町企画課)。高校生らプロデュースのジェラートパッケージを完成させた。

 生徒たちは普通科3年生の佐多栞那(かんな)さんら計8人。まず美農里館オリジナル商品のジェラート8種類を全員で試食。多数決で「マンゴー」、「シークニン」(在来種みかん)、「ドラゴンフルーツとパッションフルーツ」(ミックス)、「たんかん」の4種を選定した。

 商品名『きゅらん』は、二つの島口(方言)の①「きゅら」(美しい)と②「あんゆ」(後世、後の時代)を掛け合わせて、「美しい徳之島の文化、人の温かさ、笑顔が後世に受け継がれてほしい」との思いを込めたという。

 『きゅらん』のロゴ・デザインには、同島名物の闘牛の角(つの)と島の形をモチーフにした。

 佐多さんは「かわいく、楽しく、笑顔になれるパッケージ。徳之島はおいしいフルーツの島と連想できるよう思いを込めました。個人的にはドラゴンフルーツとパッションフルーツの甘さと酸味が相まった不思議な味が好きです」とにっこり。

 町企画課(ふるさと思いやり応援推進室)の担当者によると、早くもふるさと納税返礼品にも注目されているという。