喜界町 スギラビーチ、シーズン幕開け

約200人が海水浴やアクティビティ、ステージなどを楽しんだ喜界町の海開き(提供写真)

にぎわい願い海開き
海水浴やSUP、ステージに歓声

 喜界町のスギラビーチで30日、海開きがあった。神事を行い、今シーズンの無事故とにぎわいを祈願。約200人が海岸に集い、海水浴やアクティビティ体験、ステージなどに歓声を響かせた。

 喜界町観光物産協会が主催。心配されていた天候も落ち着き、行政や観光事業者、家族連れらが続々と訪れ、シーズンの幕開けを歓迎した。

 神事の後、浜辺では海での安全な楽しみ方などを消防隊員がレクチャー。漂着するカツオノカンムリにも注意が呼び掛けられた。

 SUP体験では、若者らが次々と湾内に繰り出し、海中生物などを楽しんだ。陸上では、フラダンスやエイサーのステージ、スポーツ体験なども多彩に展開。商工会青年部による屋台やキッチンカーなども登場し、屋外で食事を楽しむ家族が砂浜いっぱいに広がっていた。

 キッチンカー初お披露目のLea・Makanaではジェラートや揚げたてアンダーギーが好評。オーナーの岩下奈美さんは「島の癒しの場になればと立ち上げた。(集落などに)また来てほしいと老若男女から声をいただき感極まった」と喜んでいた。

 スギラビーチは天然の入江を生かした海水浴場で、広場やグラウンドゴルフ場などを併設。島を代表する人気のスポットとして、観光客をはじめ、地元住民も多数利用する。

 同協会所属の地域おこし協力隊の谷川理さんは「コロナ禍が落ち着く中、たくさんの人に集まっていただき本当にうれしい」と感謝し、「ゴールデンウィーク中の宿泊施設の予約も好調だと聞いている。今年はPR動画などの効果もあり来島者が増えることも予想される。しっかり準備を整えて迎えていきたい」と話した。