奄美市 末広・港土地区画整理事業

末広・港土地区画整理事業の港町側の未整備部分残り約80㍍

24年度中に幹線道路完了見込み
今年度、残り80㍍整備へ

 奄美市名瀬の末広・港土地区画整理事業は今年度、港町側で都市計画道路の未整備部分約80㍍の整備を予定している。2023年度当初予算で建物移転補償費や工事費など9625万円を計上、24年度中の工事完了を見込んでいる。当初は18年度の事業終了を予定していた同市の一大プロジェクトは、07年の事業決定から約14年で、総延長約475㍍の幹線道路の整備が完了する見込みとなった。

 末広・港土地区画整理事業は中心市街地への良好なアクセスや防災機能強化などの都市基盤の整備と商業施設の再編による中心商店街の活性化を目的に、05年度に都市計画決定された。07年度に事業化され、用地取得や土地、建物の買収を行い、10年度には仮換地指定などを経て建物の移転工事に着手した。事業面積は約3・2㌶、総事業費は95億2千万円で、事業費ベースの進ちょく率は22年度末で94・3%となっている。

 事業の中心となる都市計画道路は、末広本通りの永田町側から中心市街地を横断し、港町の名瀬漁協前の臨港道路と結ぶ総延長474・2㍍。道路の幅員は16㍍で、幅7㍍の車道の両側に幅4・5㍍の歩道を設ける。総延長のうち、末広町側の252㍍は既に整備が完了、2018年6月から供用開始されている。

 名瀬測候所付近から名瀬漁協付近までの港町側の道路222・2㍍についても、これまで年次ごとに随時整備が進められている。同漁協側から市街地側に向けた約140㍍については22年度までに整備を終えており、残りは約80㍍となっている。

 135棟の建物移転計画に関しても、道路に隣接する民家のほとんどで移転が完了、名瀬港マリンタウン地区への移転が計画されている名瀬測候所などの移転を残すのみとなっている。

 末広町側に隣接するガソリンスタンド跡についても近く解体工事に着手する予定で、市都市整備課は「できるだけ早く、道路整備に着手したい」としている。