2姉妹で198歳

水本シズさん(101歳)=左から2人目=と徳キヨ子さん(92歳)姉妹の「年の祝い」(親族と)=1日、伊仙町

 

 

犬田布の〝きんさん・ぎんさん〟
伊仙町 「年の祝い」で祝福

 

 

 【徳之島】「101になりました。姉妹で193歳。来年のお祝いもよろしく……」。長寿の町で知られた伊仙町の犬田布にある、㈱ヘルスネット徳洲会「グループホームみさき」(里村貴子管理者・入居者18人)で1日、最年長の入居者(101歳)の「年の祝い」があった。そろって健康長寿を育む実妹(92)もひな壇で祝福。「まるで〝きんさん・ぎんさん〟だ」と盛り上がった。

 2人は、地元犬田布出身の水本シズさん=1922(大正11年)5月生まれ=と、徳キヨ子さん=31(昭和6)年3月生まれ=の2姉妹。全職員や全入居者(18人)、親族など交えた「年の祝い」(誕生会)は今月から新たに位置付けた。

 管理者に先月着任した里村さん(61)は開会あいさつで、「今日はグループホームみさきにとって特別な日」。シズさんの紹介では「大正―昭和―平成―令和と101年の時代を歩み、戦争時も頑張ったおかげで私たちは今、平和な時代を過ごしている」。キヨ子さんと「2人は長寿の島・徳之島の誇りであり、グループホームみさきの自慢。ほかの利用者さまもあやかるよう職員一同も精進します」ともアピール。

 お神酒拝戴(はいたい)や全職員による祝い舞い「意見口説」、バースデーソングの合唱、同キャンドルの吹き消しと続いた。シズさんはあいさつ(親族代読)で「101歳になりました。まだまだ元気でがんばります。来年の102歳のお祝いもよろしくお願いします」と述べ、会場をわかせた。

 里村さんは、「介護現場の人手不足が一層深刻化しており、若い人たちに介護職の楽しさも知って欲しい。多忙な現代社会にあって介護対象者さんが1人家に残って過ごすよりも、(施設の)大勢の仲間たちと過ごす方が楽しいことも知って欲しい」とも話した。