龍郷町の放浪館 弦楽器の音色響く

子どもたちも参加して、弦楽器の音楽を楽しんだ演奏会

 

親子連れら演奏会楽しむ
奄美オーケストラのメンバーら

 

 龍郷町戸口にある私設の子ども図書館「放浪館」で3日、「奄美オーケストラ」(溝田美鶴枝団長、約40人)の団員による演奏会「弦楽器に触れてみよう!」が行われた。親子連れなど約80人が来場、バイオリンやチェロなどの演奏を鑑賞したほか、実際に弦楽器の演奏体験などを楽しんだ。

 演奏会は、子どもたちに音楽の楽しさを伝えようと、同オーケストラでバイオリン、ビオラ、チェロを担当する団員6人が行った。バイオリニストの葉加瀬太郎氏作曲の「エトピリカ」やジブリ映画「千と千尋の神隠し」の挿入歌「いのち名前」などを演奏。ディズニーの代表曲「イッツ・ア・スモールワールド」では子どもたちが、手に持ち振って音を鳴らす楽器「クワイア・チャイム」を使って、一緒に合奏を楽しんだ。パネルシアターによる演奏なども行われ、広々とした解放感あふれる館内に、弦楽器が奏でる美しい音色が響き渡った。

 演奏体験では、子どもたちが実際に弾いて、楽器を演奏する楽しさや、音を出すことの難しさなどを体感。龍郷町立大勝小1年の梶原宏斗君(6)は「弓を動かすといい音が出たのでうれしかった。いろんな曲を聴けたのが楽しかった」と話し、同町立龍瀬小3年の伊藤律さん(8)は「力を入れすぎると嫌な音がしたのに、優しく弾くときれいな音色になるのが驚いた。いろんな楽器を楽しめて良かった」と話した。

 溝田団長(62)は「いろんな楽器の音が重なり合って、美しい音色を奏でるオーケストラの魅力を少しでも感じらてもらえたらうれしい。子どもたちの楽しそうな笑顔を見ることができ、演奏するこちらも気持ちよかった」と笑顔で話した。