3年ぶり10万人台回復 奄美パーク

22年度は開園20周年記念式典も執り行われた県奄美パーク

22年度入館者67%増、11万5千人
臨時休園なくイベント増加に転じる

 奄美市笠利町の県奄美パーク(宮崎緑園長)はこのほど、2022年度の入館者実績をまとめた。奄美の郷と田中一村記念美術館をあわせた入館者数は前年度比67・2%増の11万5694人。22年度は、臨時休園がなかったことやイベントが増加に転じたことなどを背景に、3年ぶりの10万人台にまで回復した。

 入館者数の内訳は、奄美の郷が7万3955人(前年度比70・9%増)、田中一村記念美術館が4万1739人(61・1%増)。過去最多だった18年度の約13万6千人には及ばないものの、断続的な休園やイベントの中止が影響した20年度の5万7千人、21年度の6万9千人から大きく回復した。

 入館者を月別でみると、3月が1万2032人と最多で、次いで11月が1万1660人、12月が1万1496人。県の旅行支援策などが来館を下支えしたと見られる。一方、最も少なかったのは9月で6468人。8月から始まった第7波による感染者数拡大が影響したと見られる。

 年次別の入館者の推移は、16年度10万5千人、17年度11万8千人、18年度13万6千人、19年度12万9千人。22年度は17年度と同水準まで回復している。

 22年度は、1年延期となっていた開園20周年の記念式典も執り行われた。23年度は、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類に引き下げられることから、観光関連の動きもますます活発になることが予想される。

 同園の福迫光能次長兼総務課長は「クルーズ船の寄港も再開し、外国人客を含めて23年度は来館者がさらに増えることも予想される」と話し、感染症については「国の指針に従いつつ個人の判断を尊重し、しっかり受け入れられるよう努めていきたい」と述べた。

 なお、22年度末時点の累計入館者数は、275万3506人となっている。