「非常食フェスタ」

トークショーでは自衛隊の非常食が紹介された(5日、龍郷町中勝)

身近な「食」から防災学ぶ
自衛官のトークショーも 6日まで

 食を通して防災を学ぶイベント「まさっと!非常食フェスタ」(同実行委員会)が5日、龍郷町のビッグツー奄美店広場で開催された。こどもの日のこの日、親子連れを中心に大勢の来場者が参加。非常食の紹介や販売のほか、AED体験、消防・自衛隊車両のブースも用意。現職の自衛官らによる防災トークショーも行われ、参加者たちは楽しみながら、食と防災を学んだ。

 発起人は、鹿児島市出身、現在は同町在住のフリーアナウンサ―、轟木美来さん(25)。2019年の九州7月豪雨で避難所生活を経験したことから「離島防災」をテーマに活動。同イベントは、子どもたちに非常食のおいしさ、大切さを伝えることが目的で、今回、クラウドファンディングを利用して実現。今後、奄美を皮切りに鹿児島市、愛知県の離島など全国で開催するとしている。

 イベントでは、八月踊りやダンスなどステージパフォーマンスのほか、非常食をプレゼントする抽選会など開催。トークショーでは、加熱材を利用した自衛隊用非常食が紹介されるなど、大人から子どもまで楽しめる企画が催された。

 轟木さんは「様々な協力の元、多くの人たちが参加してくれてうれしい。今後も、非常食のおいしさを伝えていけたら」と語った。

 同町中勝から妻の沖島優紀さん(32)、長女の光玲=みれい=ちゃん(6)、長男の昊來=そら=ちゃん(4)と参加した諒一さん(29)は「台風などによる食料品の欠品は身近な問題。非常食を詳しく知るため参加した。子どもたちも様々な乗り物に触れ、家族で楽しめるイベント」と話した。

 フェスタは、6日まで。雨天決行。午前10時から午後3時まで開催予定。問い合わせは、同実行委員会電話080―9107―5570まで。