世界遺産センター GW、観光客でにぎわう

GW中、過去最高の入場者数を記録した奄美大島世界遺産センター(6日、奄美市住用町)

4日、過去最高1527人来館

 昨年7月にオープンした、奄美市住用町の奄美大島世界遺産センターの来場者数がゴールデンウィーク(GW)後半の4日、過去最高となる1527人だったことが分かった。また、翌5日も1447人と過去2番目の来館者数を記録。今月8日には、新型コロナウイルス感染症法上の分類が5類に移行。夏に向けた観光の誘客に伴い、同センターは引き続き、来館者の増加が予想される。

 同世界遺産センターは、奄美・沖縄の世界自然遺産登録1周年目にあたる昨年7月26日、環境省がオープン。環境保全、情報発信などを目的に、奄美の自然や動植物を体験・観察できる体感型施設。コロナ禍での開館となった同センターだが、先月4月5日には、来館者が累計10万人を突破。これまでの最高来館者数は7月31日に記録した1395人。

 同センター管理運営協議会によると、年間1日当たりの平均来館者数は、約450人。先月29日から今月6日までの8日間は約900人だった。GW期間中の入館者増に対して同会事務局員は、「ツアーなど団体客が少ない時期だが、子どもを連れた個人の観光客が明らかに多かった。5日に関しては、島内からと見られる来館者も数多く見られた」と述べた。

 GWが残り2日間となった6日は、798人が入館。この日、鹿児島市から夫の梁瀬=やなせ=徹さん(53)、長女の稟子=りこ=さん(11)、長男の瑛士=えいと=君(7)と来館した加那子さん(46)は「自分は地元出身だが、改めて奄美の自然の素晴らしさを知ることが出来た」と話し、稟子さんは「アマミノクロウサギが見られて感動した」と笑顔を見せた。