奄美海洋展示館25周年祝う

開館25周年を祝いくす玉割りをする安田市長と小宿幼稚園の園児ら

幼稚園児ら招待記念セレモニー
ウミガメエサやり体験楽しむ

 奄美市名瀬の大浜海浜公園内にある奄美海洋展示館で7日、開館25周年の記念セレモニーが行われた。安田壮平市長や近くの小宿幼稚園の園児らが出席。くす玉割りなどをして、奄美の海洋生物の学習体験や観光拠点施設として、多くの人たちに愛されてきた同館の節目を祝った。

 セレモニーには、安田市長のほか、同館の開館時、市職員として同館で海洋生物の飼育などを担当した奄美海洋生物研究会の興克樹会長らが出席。安田市長は「先人たちが大切に守り残してきた豊かな奄美の海、宝の海を後世へとしっかり受け継いでいくためにも、海洋展示館が奄美の海の入り口の役割を担い、さらに発展していくよう取り組んでいきたい」などとあいさつ。興会長も「次の25年、50周年に向けて奄美の海を学び楽しめる施設として、たくさんの人に利用してもらいたい」などと話した。

 セレモニーには、近くの小宿幼稚園の園児13人とその家族約30人も招待された。セレモニー後、園児らは早速、ウミガメのエサやりを体験。水深5㍍、水量約150㌧の大水槽で飼育されているアオウミガメなどに、ちぎったレタスを与え、喜んだ。

 同園の平田志優ちゃん(5)は「ウミガメがエサを食べるところがかわいかった。大きい魚もいっぱい見ることができて良かった」と話し、永井和駆ちゃん(5)も「青や赤、黄色のきれいな魚がいっぱいいて楽しい」と笑顔を見せた。

 同館は「海と人の共生」をテーマに、1998年5月にオープン。奄美の海洋文化と海洋資源の学習、体験の場となっているほか、世界自然遺産登録を契機とした観光客の増加が見込まれることから、奄美大島の観光拠点施設としての役割も期待されている。

 21年度には、開館以来初めてとなる展示室の大幅リニューアルを実施。これまで約64万人が来場している。