リクルート社と連携協定

求人情報の発信強化などに関する連携協定を結んだ安田市長(右)とリクルートの常行部長

求人、雇用でAirワーク活用、企業情報発信 奄美市

 奄美市は9日、人材雇用などの情報発信サービスを手掛ける㈱リクルート(本社・東京都、北村吉弘代表取締役)と、「奄美市内企業の求人情報の発信強化と人材確保・雇用促進に関する連携協定」を締結した。同社が全国でサービス展開する採用ホームページ作成ツール「Air(エア)ワーク採用管理」の提供を通じて、市内事業所の求人採用ホームページ作成を支援、事業所の仕事の可視化と募集情報の発信力強化を図る。同社と同様の連携協定を結ぶのは全国10例目で、県内では初めて。

 同日、市役所で協定の調印式があり、安田壮平市長とリクルート社ソーシャルソリューションデザイン部の常行洋介部長(44)らが出席、協定書に調印した。

 協定は、同社の提案によるもの。求人募集が無料でできる同社サービスの「Airワーク」の活用を進めるとともに、事業所が作成したAirワーク採用ホームページを、無料で同社の求人検索エンジン「indeed(インディード)」に掲載することで、市内事業者の情報発信を行う。

 安田市長は「離島の不利性を有する奄美市に対し、ありがたい提案をいただいた。市としても協定を契機に人材不足の解消、さらなる産業振興に努めていきたい」と感謝。常行部長は「人口減や少子高齢化といった全国共通の課題はもちろん、産業構造など地域ごとの課題解決に向け、奄美市と連携し、新たな雇用の形をつくっていけるよう取り組んでいきたい」と抱負を語った。

 同社は、20年2月以降、宮崎県や兵庫県、山口県などの9自治体・機関と同様の協定を締結。地域の雇用促進と経済の活性化などに取り組んでいる。

 協定を受け、奄美市では6月15日、16日に同社の事業者向け説明会を実施、Airワークの作成などの支援を行う。