奄美署 春の交通安全運動出発式

交通安全を約束した名瀬小学校1年生の児童たち

横断歩道の安全確保など重点
名瀬小児童の安全宣言も

11日から全国一斉に始まる春の全国交通安全運動を前に奄美署(久保田昌二署長)は10日、奄美市役所市民広場で出発式を開いた。警察や行政、関係団体や小学生児童ら約100人が見守る中、白バイやパトカーがパトロールに出発。期間中は横断歩道をわたる歩行者の安全確保などに重点を置き、事故防止を呼び掛ける。20日まで。

県の運動スローガンは「横断はしっかりよく見てたしかめて」。重点項目は、▽歩行者の安全確保▽横断歩行者事故の防止と安全運転意識の向上▽自転車のヘルメット着用と交通ルール順守の徹底―を掲げた。

奄美署によると9日現在(速報値)の管内事故件数は、人身事故が前年同日比7件増の19件、物損事故が同69件増の374件と増加傾向にある。久保田署長はあいさつで「子どもの事故も増える中、大人が見本を示さなければならない。(コロナ禍以降は)交通量の増加も懸念される。結の精神で交通安全に努めてほしい」と訴えた。

式では、名瀬小1年生児童26人を代表して、小田島さわ君(7)と森永梨里香さん(6)が交通安全の約束を誓い「私たちは交通ルールを守ります。道路をわたる時はしっかりと右左を見てわたります」と宣誓。街頭では「厳罰処分!飲酒運転」などと書かれたのぼりを掲げ、見巡りに繰り出すパトカーを見送った。