ブランド豚「あかりんとん」無償提供

㈱カイセイの前田社長(右から2番目)から無償提供されたブランド豚「あかりんとん」に喜ぶ、みらい子ども食堂の平代表(同3番目)ら

みらい子ども食堂に
13日、末広市場で弁当配布

 奄美産のブランド豚「あかりんとん」の生産加工を行う㈱カイセイ(奄美市名瀬平田町)は12日、同市名瀬の末広市場を拠点に活動する「みらい子ども食堂」(平郁代代表、ボランティアスタッフ約10人)に「あかりんとん」の豚バラ肉3・7㌔とベーコン2・4㌔を無償提供した。肉は13日に同食堂の弁当のおかずとして調理され、地域の子どもやお年寄りたちに提供される。

 みらい子ども食堂は、「食を通して子どもたちや地域の人がつながる居場所をつくろう」と平代表が中心となり、2016年7月から毎週第2土曜日に、末広市場の一角で食事の提供を続けている。現在は新型コロナウイルスの影響で、弁当を配布する方法で運営しており、毎回100食分を用意。高校生以下には無料(大人は200円)で提供している。

 カイセイは、10年ほど前から同市の自社農場で「あかりんとん」の飼育をしており、加工食品の生産なども手掛けている。商品は市内のスーパーなどで販売。1年ほど前からは、食堂が開かれる末広市場内に自動販売機を設置しベーコンやソーセージなどの加工食品の販売を開始したことも縁となり、今回、食材を提供することにした。

 12日、市場近くのAiAiひろばで食材の提供を受けた平代表(75)は「お肉料理は子どもたちも大好き。こんなにたくさん提供してもらいありがたい」と喜んだ。豚肉を提供したカイセイの前田あかり社長(45)は「子どもたちにおいしく食べてもらえたらうれしい。平さんたちの活動を知り、協力したいと思っていたので喜んでもらえてうれしい。これからもいろんな形で活動を支援していきたい」と話した。