大阪市議選で初当選

大阪市議会議員選挙で初当選した山田かなさん

投票率向上と地域活性化を
笠利町出身の山田かなさん

 【関西】奄美市笠利町中金久出身の山田かなさん(56)=大阪維新の会所属=が4月9日にあった大阪市議会議員選挙で初当選を果たした。「投票率の向上と西淀川区の地域コミュニティー活性化に努めたい」と意気込む。

 赤木名小・中、県立大島北高校出身。大阪市内の専門学校へ進学。卒業後は5年間、歯科衛生士として歯科医院で勤務した。その後、会員制リゾートホテルの運営企業で23年間勤めた。総務、人事、営業、業務監査など携わった仕事は多岐にわたる。

 かねてから心に決めていた「50歳で会社を辞める」という信条を実現し退職。退職後に足を運んだハローワークで求人票の賃金を目にした際に「こんなにも日本は停滞していたのか」と唖=あ=然とし、問題意識を深めたという。

 また、政治家を志した叔父、尼崎市議の知人などを通じ、政治が身近にあり「政治に問題意識を持つことは当たり前だと思っていた」と話す。今回の選挙への出馬の打診があった際も「“しない後悔”よりも“した後悔”のほうが良い。何にでもチャレンジするべき」の思いから決意した。

 山田さんは選挙区の西淀川区を「人との距離が近い“良い意味での田舎”」と表現する。「個人経営の喫茶店が多く、お年寄りの小さなコミュニティーが残っている。そうした喫茶店子育て世代がお年寄りを頼ることができる仕組みを作りたい。そうした小さなコミュニティーをつなげることで地域全体の活性化を」とビジョンを語った。