CG病根絶確認 徳之島での国調査開始

徳之島での国によるカンキツグリーニング病根絶確認調査が16日から始まった(徳之島町亀津で)

 

 

県・町も加わり6班体制で

 

 

 農林水産省門司植物防疫所は16日、かんきつ類に大きな被害を与えるカンキツグリーニング病(CG病)の徳之島での根絶確認調査をスタートした。最初の1週目は徳之島町を対象にしており、県や町の担当職員も加わり6班体制で進めている。

 2022年度まで4年間(防除確認調査を3年間、残り1年は国の調査に向けた準備)の県の調査により陽性樹の伐採が行われ、島内での新たな感染は「3年間なかった」とされたことから、国の調査はその確認になる。

 初日は徳之島町役場で門司植防による調査方法の説明が県、町の担当職員にあり、その後町内の調査へ。調査には植防の名瀬・鹿児島の出先機関職員も加わっており、1班2~3人ずつ6班体制で実施。庭先などに植栽されているかんきつ樹木を対象にしており、住民にも伝わるよう「カンキツグリーニング病調査中」の腕章を着用している。

 1週間にわたる徳之島町での調査は今週金曜日までで雨天時も行う予定。その後、2週目天城町、3週目伊仙町で1回目の調査を終了。再び3町1週間ずつの調査を繰り返していくが、3町終了後、次まで2週間空けて、その間に抽出した葉が感染していないかPCR検査で調べる。門司植防国内検疫担当によると、県の調査樹木と重複するが、1年間かけての調査で根絶状況が間違いないかを明らかにしていく。