焼内湾で「カッター訓練」

声を合わせカッターを進める児童たち

 

 

普段と異なる 自然の風景満喫
宇検村田検小

 

 「エイエイオー、ガンバルゾー」――。宇検村の田検小学校(平山晋校長、児童54人)は16日、3~6年生37人を対象に「カッター訓練」を学校前に広がる焼内湾で行った。風、波ともに穏やかな晴天のもと、児童たちは3班に分かれ、掛け声に合わせ、かいをこぎ、カッターを進めた。休憩時には海の中や海から見る山々を眺め、普段見ることのできない自然の風景を満喫した。 

 同訓練は1984年から続く伝統行事。体力づくりと同村の豊かな自然や美しい景色を体験することが目的。

 児童たちは、掛け声を合わせ力いっぱいかいをこいだ。「エイエイオー、ガンバルゾー」や「エッサ、ホイサ」、「ウーケン、サイコー」といった、班員で決めた掛け声を海に響かせた。

 平山校長は「カッターの上げ下ろしや救助船の手配など、地域の協力があって実施できる」と感謝の気持ちを述べ、「風も波もなく、穏やかな気候で良かった。普段では感じない海や山の様子を体感できた」と話した。

 初めて参加した、上林房蒼大=じょうりんぼうそうた=君(3年)は「思ったより進まず難しかったが楽しかった。海や山は陸から見るものとは違った」と笑顔を見せた。