「たつごうみらい会議」始動

2023年度の初会合を開いた「たつごうみらい会議」

 

田中委員長ら新委員7人に委嘱状
長期政策軸に協議へ

 

 龍郷町の官民が一体となった政策提言機関「たつごうみらい会議」の2023年度初会合が15日、役場会議室であった。田中完委員長を含む新委員7人に委嘱状を交付。委員らは、30年後の龍郷町のあるべき姿を見据えた長期政策を軸に、地域課題の解決策や振興策を協議・検討していく。任期は26年3月末まで。

 会議は、住民目線の施策や振興策を町政に生かそうと2018年に発足。事務局は町戦略プロジェクト推進室。これまでに1年任期で選ばれた官民委員らが、地域公社設立や子育支援策、空き家活用などを立案し、竹田泰典町長に提言、町の政策などに反映してきた。

 23年度の新たな検討テーマは「30年後の龍郷町を描く」「30年後の町の姿から今なすべきことは何か」の2項目に決めた。目先に捉われず長期的視点でビジョンを深めていこうと今年度から任期を4年に延長。また、提言時期については期限を設けず、随時行うこととした。

 新委員は、行政、教育、福祉、議会、商工、区長の各分野から7人を事前に推薦し選任。委員長には、県酒造組合専務理事で同町応援大使の田中氏が就いた。

 初会合で則敏光副町長は「大局的には龍郷町も人口減少の傾向にある。〝選ばれる町、龍郷〟に向け、町長になったつもりで提案してもらいたい」とあいさつ。自己紹介を行った委員らは本格始動を控え、今後の方針や指針について意見を交わした。

 今年度の会合は計5回。次回は8月ごろで、専門家を招いた講話などを予定している。

 新委員は次の通り(敬称略)。

 【委員】田中完(委員長)、印南百合子、高司聖保美、伊集院巌、福留成吉、川畑稔仁、中田留弘