喜界町行政のDX推進へ

喜界町政策参与の委嘱を受けた陣内さん(右)と小出さん(左)=提供写真

政策参与2人委嘱 総合政策、教育分野で助言

 行政サービスのデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める喜界町は19日、業務への提言などを行う同町政策参与に、2人を委嘱した。2人は総合計画などに基づき、情報通信技術(ICT)を活用した行政運営の効率化や町民の利便性向上を図る。任期は2026年3月末まで。

 委嘱は同日付。委嘱したのは、東北芸術工科大学客員教授の陣内裕樹さんと、東北大学大学院情報科学研究科特任教授(客員)の小出泰久さんで、2人は共に内閣府クールジャパンのプロデューサーや県DX推進アドバイザーを務めるなど、全国各地で活動に取り組んでいる。

 陣内さんは、業務効率化などを基盤に、観光や農業などデジタル技術を活用した地域の課題解決に向けた総合政策分野で助言。小出さんは、教育委員会とのタッグで、タブレット活用といった教育DX分野などでアドバイスしていく。

 町役場多目的室では、隈崎悦男町長が委嘱状を交付した。陣内さんは「緊張半分、楽しみ半分でワクワクを作るということ。デジタルが苦手な人の背中を押すのが我々の仕事で、一緒にいい町をつくる手伝いをしていきたい」と決意。小出さんは「離島でも大都会と変わらない同じような環境がデジタルでできる。そうすると先生に対し生徒が少ない方がメリットはある。いろいろと支援し、喜界島すごいぞと言ってもらえるように頑張りたい」と抱負を述べた。

 同町総務課の担当者は、「これからの3年間、町民目線を忘れず、外部人材ならではの発想を取り入れるなど、幅広くDXを推進していきたい」と話している。

 式後は職員向け研修会も行った。