天城町教科セミナー開講式

31年目の天城町教科セミナー開講式に臨んだ小・中学生ら受講生たち(20日午前、同町)

「夢実現への力に」
町〝公設塾〟31年目

【徳之島】2023年度天城町教科セミナー(町教育委員会・社会教育課主催)の開講式が20日、同町役場ユイの里ホールであった。対象の町内小学5年生から中学3年生までのうち42人が受講登録(同日現在)。関係者の期待と激励を受け、個々の目標実現へのいわば〝公設塾〟での学びを再始動した。

同町教科セミナーは1989(平成元)年の「教育文化振興の町」宣言にも沿った学力向上施策などの一環で、92年度から町教委主催で開始。教科は国語、算数・数学、英語の3科目。開催日は毎週土曜日の午前9時―同11時50分 (第2土曜日と長期休業中除く)、期間は翌年2月までの計25回。講師は現役の小・中教諭(今年度は計7人)が協力している。

同町は「教科セミナー」のほかに、高校受験を控えた中学3年生を対象に「夏季・冬季休暇特別セミナー」(約17回)も開いている。

31回(年)目となった教科セミナー開講式には保護者ら交え約60人が出席。院田裕一教育長は「小学5年~中学3年の5年間は希望の心、知識、頭脳を磨くなど人生にとって最も大切な期間。『まあ、いいか』の心を我慢して教科セミナーに励もう」。講師を代表して加藤清隆天城中教諭(数学担当)も「自分の夢を見つけたときに、力を持っていれば実現に近づきやすい」と受講生を励ました。

受講生を代表、北中3年生の中優心(こころ)さんが「小学生からセミナーに参加。夏季・冬季の集中講義や模擬テストにもがんばりたい。将来の夢の先生を目指して、不得意な英語を中心に勉強に励み、志望校に合格したい」と決意を述べた。

今年度から同セミナー学習会場を町生涯学習センターから町役場3階各会議室に移した。