公明党離島振興対策本部・ティダ委

島の課題について話し合った公明党離島振興対策本部・奄美ティダ委員会による意見交換会(知名町)

首長ら参加 沖永良部で意見交換会
沖縄との連携強化確認

【沖永良部】公明党離島振興対策本部・奄美ティダ委員会による意見交換会が19日、知名町フローラル館であった。奄美ティダ委員会の国会議員や沖永良部2町の首長、関係団体の代表者ら34人が参加。農業振興策や輸送コスト問題のほか、沖縄との連携強化についても意見を交わした。

2023年度末に期限が切れる奄美群島振興開発特別措置法の延長に向けた調査の一環。同日から4日間の日程で沖永良部島、与論島、奄美大島を視察し、各市町村の首長らと意見交換する。

意見交換会で奄美ティダ委員会の濵地雅一委員長(衆院議員)は「次の奄振法の改正では、沖縄との連携強化を含めた法律にしたい」とあいさつ。前登志朗和泊町長は「この島は沖縄文化圏にあり、今後の発展のためにも沖縄との交流が大事になる」と述べた。

地元から出た意見要望は▽定年退職などで島に戻ってきた人を対象にした支援策▽空き家対策▽農業平張り施設の導入支援▽沖縄からの仕入品に対する輸送コスト支援▽サトウキビ交付金単価の底上げ▽畑かんパイプライン破損時の復旧事業採択条件の緩和▽沖永良部~那覇間の航空運賃の離島割引制度創設―など。濵地委員長らがそれぞれの質問に答えた。

同委員会の金城泰邦事務局長(衆院議員)は「奄美の振興の大切さや沖縄との連携の重要性を痛感した。沖縄とのパイプ役となって、奄美と沖縄の交流が深まるよう努めていきたい」と述べた。