県は26日、県内の感染症情報第20週報(5月15~21日)を発表した。新型コロナウイルス感染症の県内91医療機関からの報告数は240人で、前週(8~14日)より92人多かった。1医療機関あたりの平均患者数である定点あたり報告数は2・64人で、保健所別では徳之島管内(徳之島、沖永良部島、与論島)の6・20人が最多となっている。
定点あたりで徳之島管内に次ぐのは西之表管内(5・50人)、出水管内(4・00人)、指宿管内(3・67人)、鹿児島市管内(3・39人)などの順。前週ゼロだった名瀬管内(奄美大島、喜界島)は2・00人。
報告数は徳之島保健所管内31人、名瀬保健所管内10人。最多は鹿児島市保健所管内の78人で、徳之島管内はこれに次ぐ数となっている。
年齢別では、10~14歳(42人)、30~39歳、40~49歳(それぞれ26人)、50~59歳、60~69歳(それぞれ20人)の順に多かった。
今回の感染症情報では新型コロナの症状についてまとめている。長引く主な症状として疲労感・倦怠=けんたい=感、息苦しさ、筋力低下、睡眠障害、思考力・集中力低下、脱毛が報告され、退院時までにこうした症状が出現した患者の3割以上で診断6か月後にもこれらの症状が認められているという。長引く症状が一つでも存在すると、睡眠障害を自覚する傾向が強まることも報告されているとして、「後遺症の症状が疑われる場合などは、まずはかかりつけ医などに相談を」と呼び掛けている。
新型コロナの5類移行に伴い、「全数把握」が見直され、特定の医療機関から報告された1週間分の患者数公表となった。なお、週報発行後、医療機関、保健所から追加、訂正報告があり、全数・定点の数値が変わる場合がある。新型コロナの前週報告は148(変更前147)に修正された。