ゆずり葉の郷定期総会

4年ぶり対面開催となった「ゆずり葉の郷」の定期総会

鹿児島市に援助ホーム新設
8月開所予定、県内3か所目

 NPO法人奄美青少年支援センター「ゆずり葉の郷」(喜入博一理事長)の第23回定期総会が27日、奄美市名瀬のAiAiひろばであり、2022年度活動報告・決算、23年度事業計画・予算など5議案を承認した。23年度事業計画では、鹿児島市に新たな自立援助ホームの設置を目指し県当局と調整中で、今年8月1日の開所を予定していることが報告された。県内の自立援助ホームは現在、同支援センターが運営する奄美市の2か所のみのため、よりニーズの高い鹿児島市に援助ホームを設置することで、相談支援体制の充実強化を図る。

 定期総会の対面開催は4年ぶり。喜入理事長は冒頭「一般家庭では考えられない家庭環境で育ち、悩み、心に傷を負った子どもたち一人一人と、時間をかけて寄り添い、本来の笑顔を取り戻し心豊かな人生を送れるよう、将来を見据えた支援を行っていきたい」とあいさつ。地域住民の理解と協力に感謝し、奄美の地域性を生かした支援を継続していく考えを示した。

 22年度の活動報告では、同センターが運営する「さざ波の家・奄美」と「青空ホームあまみ」の自立援助ホーム2施設の利用状況などを報告。さざ波の家では、前年度比1人増の10人が入所。受け入れ延べ日数は同347日増の1663日だった。青空ホームは、同1人減の5人が入所。受け入れ延べ日数は同5日増の1572日となった。

 23年度事業計画では、受け入れ児童のニーズが高く、児童相談所職員からの要望も多い、鹿児島市に新たな自立援助ホームの設置を目指す。同センターが運営する自立援助ホームへ措置される児童の過半数が鹿児島市の児童相談所からとなっている。