天城町商工会青年部 平土野アートPJ

天城町商工会青年部 平土野アートPJ

平土野アートPJ制作者感謝状贈呈式(左から徳田青年部長・宝永さん姉妹・中島さん・森田町長)=29日、天城町

壁画制作で交流拡大 中学生らに感謝状

 【徳之島】天城町商工会青年部(徳田太一部長)主催の「平土野アートプロジェクト」の2022年度壁画制作者への感謝状贈呈式が29日、同町役場であった。中学生を含む計3組が町外から呼応し、建物の壁やブロック塀をキャンバスにペイント。6年目の同アートプロジェクトの作品群は21カ所(点)となった。

 平土野アートプロジェクト(PJ)は〝シャッター商店街化〟が指摘されて久しい平土野地区のイメージアップ・再活性化が目的。徳之島高校美術部の協力で17年度からスタート。プロから家族連れなど一般有志まで多数が協力している。

 22年度の感謝状贈呈式には、島内在住の2組▽徳之島町亀津、宝永楓(かえで)さん(亀津中3年)・優愛さん(同1年)姉妹▽同町亀徳、中島愛美さん(保育所勤務)が出席。

 徳田部長(41)はあいさつで「素敵な壁画は合計21カ所になり、商店街周辺はますます華やかになった。壁画制作にとどまらず町の垣根を越えた交流と大切なつながりが生まれた」と感謝。感謝状と壁画の写真パネルを贈ってたたえた。

 宝永さん姉妹によると、初の壁画(長さ約7㍍・高さ約1・5㍍のブロック塀)への挑戦ながら所有者(酒造場)の要望も聞き「赤い夕陽のダイナミックでシンプルなシルエットに、黒糖焼酎のボトルやラベルをイメージ」。地場産業振興への願いを込めたという。

 県道沿い交差点(天城)への中島さんの作品テーマは「徳之島」(タテ約2㍍・ヨコ2・5㍍)。「あなたの花を咲かせましょう。自分の花を一生懸命探して欲しい、との願い込めた」。制作中(約1カ月間)には「いろんな方々に声を掛けていたたぎ励まされた。天城町の温かさにもふれ、ご縁(別件制作依頼)も生まれました」とにっこり。

 立ち会った森田弘光町長は、町商工会青年部の多岐にわたる積極果敢な地域活性化イベントも評価し、既成概念の枠を越えた町外からの制作参加に感謝を述べた。