台風2号 奄美地方、2日最接近

台風2号の接近に伴い高波が上がる和泊港(1日午後0時10分頃)

うねり伴う高波に厳重警戒

大型の台風2号は1日午後3時現在、那覇市の南西約210㌔の海上を時速15㌔の速さで北北東に進んでいる。奄美地方南部・北部ともに強風域に入っており、最接近は南部が2日朝、北部が同日昼前の見込み。名瀬測候所はうねりを伴う高波への厳重な警戒、暴風や土砂災害などに警戒するよう呼び掛けている。

台風は1日午後3時現在、中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25㍍で最大瞬間風速は35㍍。南側650㌔、北側440㌔が強風域となっている。

奄美地方では1日午後3時現在、与論町と天城町で23・1㍍(午前8時36分、午後2時33分)、瀬戸内町古仁屋で21・8㍍(午後0時17分、6月の観測史上最大)などの最大瞬間風速を観測した。同日午後5時現在、暴風波浪警報、雷注意報が発令。県大島支庁では午後1時に災害警戒本部を設置し、徳之島町では警戒レベル3を発表した。

台風は今後、勢力を維持しながら沖縄県を北上し、2日は南部・北部を強風域に巻き込みながら東寄りに進む見込み。1日夜遅くからは、南部でうねりを伴う猛烈なしけとなる所があり、2日にかけては非常に強い風が吹き、局地的に雷を伴った大雨が降る恐れもある。

2日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は北部23㍍(35㍍)、南部25㍍(35㍍)で、波の高さは北部8㍍、南部9㍍。1日正午から24時間に予想される降水量は、いずれも多い所で150㍉を見込んでいる。

名瀬測候所は発表する警報、注意報、気象情報などへの留意、「キキクル」(危険度分布)での最新情報確認などを呼び掛けている。