八月踊りや六調でにぎわう

記念の集合写真に納まる参加者

94歳になる栄千賀子さん(中央)、八月踊りの先導も

4年ぶり東京芦良会総会・懇親会

 【東京】東京芦良会(福山利光会長、高田秀輝幹事長)はこのほど、神奈川県川崎市の川崎沖縄県人会館で2023年(第73回)東京芦良会総会・懇親会を開いた。4年ぶりの会の開催に来賓合わせ約60人が参加、出席者らはシマ唄や島じゅうり(料理)を楽しみながら旧交を温めた。

 「まれまれだりょっかー(久しぶりですね)」と、司会の三谷ユミ子さんの元気なあいさつで総会がスタート。高田幹事長の開会宣言に続き、郷土遙拝では司会の三谷さんの声掛けで、会の開催されなかった4年の間に亡くなった会員10人への黙とうがあった。

 福山会長からは「今日は晴天にも恵まれた。大いに楽しんで」とあいさつがあった。来賓あいさつに立った東京名瀬会の中川裕雄会長は「芦花部一番の美しい人に会うために来ました」と会場を沸かせた。

 80歳以上の来場者に記念品贈呈があり、会の長老、94歳の栄千賀子さんも笑顔で受け取っていた。

 2部の懇親会は伊集院美智子さんが司会を務めた。トップバッター「始まりの唄」には福山会長、田辺博文さん、徳岡トミ子さんがステージへ。朝花節を次々と繰り出し場を盛り上げた。脇田真由美さん、渡辺秀美さんによる「島唄」も披露され「行きゅんにゃ加那」では会場からの飛び入りもありにぎやかに。

 テーブルの上に並べられたツバシャつくだ煮、パパイアの漬物、イュミス(魚みそ)、フチムチ(ヨモギ餅)は、盛タツ子さんら10人の有志からの古里の味の差し入れ。添えられていた「奄美の野山はサネンの花、イジュなど梅雨の季節の花が満開です」という手紙も紹介された。

 抽選会、カラオケもあり、参加者らは島口を交わし合い、久しぶりの再会と、楽しみ満載の懇親会を楽しんでいた。

 締めには地元の八月踊りをチヂンをたたきながら、輪になって踊り、続けて六調を全員で踊り、シマを懐かしんだ。万歳三唱は青年部の高田直幸さんが担当した。