鎌田氏、無投票3選

無投票3選が決まり、万歳三唱する鎌田愛人氏(6日午後5時過ぎ、瀬戸内町役場前)

2期連続「責任の重さ感じる」
瀬戸内町長選

 任期満了に伴う瀬戸内町長選挙は6日、告示された。現職の鎌田愛人氏(59)以外に立候補の届け出はなく、3選が決まった。町長選の無投票当選は前回の2019年に続き2期連続。鎌田氏は「責任の重さを感じている。今後の町政運営の中で、政策を町民に伝え、理解してもらえるよう取り組んでいく」と3期目に向け決意を新たにした。

 鎌田氏は立候補の届け出を済ませた後、午前10時から同町古仁屋の春日公園で出陣式を行った。支持者らを前にあいさつに立った福山拓生後援会長は「鎌田候補は、夢と希望に満ちた、人が輝く魅力あるシマづくりを目指す。最後までご支援ご支持をお願いしたい」と呼び掛けた。あいさつした鎌田氏は「2期目から掲げた長期振興計画の前期の検証と後期の見直しを図り、次の世代へ自信と誇りをもって町を引き継ぐため、町民と共に、町民の声に耳を傾け、心に寄り添い、町政運営を進める」などと第一声を上げ、3期目に向けて強い意欲を見せた。

 推薦あいさつには、金子万寿夫元衆院議員、県議の禧久伸一郎氏、松山さおり氏、伊集院幼大和村長、向野忍町議会議長が立ち、自民党の推薦状に続き、県議の森昭雄氏から公明党の推薦状が手渡された。頑張ろう三唱の後、町内の遊説へ向かった。

 奄美大島側の遊説を終え、午後4時50分から同町役場前で最後の演説。鎌田氏以外に立候補の届け出はなく、無投票で当選が決まった。

 鎌田氏は、15年の選挙で初当選し、2期目を目指した19年の選挙で無投票当選。せとうち創生マニフェスト「“人が輝く夢と希望に満ちた魅力あるシマ”をめざし」とし、▽共生・協働による町民主体のシマ▽幸せな暮らしを共に支え合う福祉のシマ▽人を育て心を育む思いやりのあるシマ▽雇用創出による活力あふれる躍動するシマ▽安全・安心で快適に暮らせるシマ▽環境を守り自然と調和したシマ―の六つの公約を掲げた。

 当選証書付与式は12日午後3時から町役場4階委員会室で行われる。任期は25日から4年間。