「旬の味」味わって

今年のスモモを試食する塩田知事(左)

伊集院大和村長ら 塩田知事にスモモ贈呈
生果だけでなく加工品も

 【鹿児島】大和村の伊集院幼村長らは8日、県庁を訪れ、同村の特産品であるスモモを塩田康一知事に贈呈し、「旬の味をぜひ味わってもらいたい」と今年のスモモの出来をPRしていた。

 4Lの大玉入り12個を化粧箱に入れて贈呈。試食した塩田知事は「昔、庭になっていたのをもいで食べたのを思い出す」と感想を述べていた。

 同村のスモモは、一時期不作が続いていたが、古木の改植などが進み、昨年あたりから回復傾向にある。今年の生産量は昨年並みの50~55㌧程度を見込んでいる。

 例年5月下旬から6月中旬が出荷の最盛期だが、「温暖化の影響なのか、最盛期が早まりつつある」(伊集院村長)。台風2号で収穫・出荷への影響が懸念され、値崩れした時期もあったが、台風の期間が短く、値は戻ってきているという。

 「農家の皆さんの努力で、今年も程よい酸味と甘みのあるものができた」と伊集院村長。今年は生果だけでなく、ジュースやゼリー、焼き肉のたれなどの加工品も塩田知事に届けた。「今の旬の時期にスモモのおいしさを味わっていただくだけでなく、それ以外の時期でも大和村の味をPRできるように、今後は加工品にも力を入れていきたい」と話していた。