奄美高校3年生対象に「カフェ・スイーツ講座」開講

奄美高校家政科で行われた「カフェ・スイーツ講座」(8日、奄美市名瀬)

専門家から製菓作り教わる

 奄美市名瀬の奄美高校で8日、家政科(福元ゆみ主任)の3年生を対象とした「カフェ・スイーツ講座」があった。講師は、福岡キャリナリー農業・食テクノロジー専門学校(学校法人滋慶学園)の専任講師、永溝光一郎さん(28)。「ステンドグラスクッキー」作りを通して製菓の基本、調理の楽しさを伝えた。

 2021年度に始まった同科の特別講座の一環。各分野の専門家から直接指導を受け、知識や技術の習得、卒業後の進路を高めることなど、現場で働く将来像を具体化することが目的に開いている。

 この日は、29人の生徒が2人1組でクッキー作りに挑戦。フランス菓子専門店のパティシエだった永溝さんの指導の下、▽鍋で砂糖(パラチニット)を溶かし「あめ」を作る▽コップに入れて赤・青・黄の色粉で着色する▽ハート形に穴が開いたクッキーに流し込む―といった作業を実施。コルネ(小さな絞り袋)でデザインを施し、生徒たちは、思い思いの特製クッキーを完成させていた。

 永溝さんは「参加した生徒たちが楽しそうで良かった。これを機会に、菓子作りの面白さを知ってもらえれば」と話した。

 調理師を志す杉山大=ひろ=さん(17)は「楽しく菓子を作ることができた。砂糖が溶ける温度が160度であるなど学ぶことができた」と感想を述べた。