「かーちゃんサミットin奄美大島」

女性主体の地域づくりについて意見交換する島内外6人のトークセッション

地域活性化の意識共有
特産品やシマ唄で盛り上がる

女性が主体となった地域づくりを推進する「第8回かーちゃんサミットin奄美大島」(同実行委員会、奄美市共催)が10日、奄美市笠利町のリゾートホテル・コーラルパームスであった。福岡、熊本、兵庫各県など島内外の女性団体から約70人が出席。トークセッションや懇談会などで交流を図り、女性ならではの地域活性化の意識を共有した。

同サミットは、地域活性化に取り組む女性団体の意見交換・問題解決の場として、2014年から開催。今年は奄美群島日本復帰70周年記念として奄美大島で行われた。

基調講演として、向井扶美さん(社会福祉法人三環舎=奄美市)と松尾典子さん(㈱NHKエンタープライズ=東京都)が登壇。

障がい者の自立を目指す福祉事業を展開している向井さんは、「一人一人の特性を理解し、働く力と生きる力を付けることが大切」と強調。その上で「保護から自立支援へは、職員の意識改革も必要」とした。また、女性の活躍の場として「魔女っ娘あまみ」を14年に設立。魔女便(お中元、お歳暮)の発送や観光物産展への出店、新商品の開発などを手掛け、島内で多くの女性雇用を創出している事例も紹介した。

奄美在住女性グループと島外ゲストの計6人によるトークセッションでは、地域での取り組みや活動についての情報を交換。司会を務めた実行委員の杉本淳さん(㈱暮人=大阪府)は「世代を超えていろんな人を巻き込み、若い情報も取り入れて、このサミットを展開したい」と、今後の展望を話した。

会場では奄美特産のパッションフルーツジュースやかりんとう・黒糖豆なども振る舞われ、「大笠利わらべシマ唄クラブ」によるシマ唄披露には、一段と大きな歓声と拍手が響いた。