「奄美でサンバを広めたい!」

大浜海浜公園で感動の集合写真(提供写真)
家族のように迎えてくれる久保オーナー夫妻(中央2人)と伊藤さん夫妻(左右)=提供写真=

千葉県在住の夫婦が意欲
15日からPRと調査へ

【東京】「大好きな奄美でサンバを広めたい!」と夢見る夫婦が、千葉県船橋市にいる。共に東京都出身の伊藤元さん(54)、布佐子さん(49)だ。2022年10月と今年4月に奄美市名瀬の大浜海浜公園などで踊りを披露してきた。15日からは3度目となる奄美での活動に入り、PRと調査を行う。

布佐子さんと奄美との縁は、「帰省するたびに、古里自慢をする臨席の学友(岩淵輝美さん=東京奄美会女性部などで活躍、現在奄美在住)が結んだ」。十数年前、介護専門学校でのことだった。その後、19年に初めて奄美へ。「自然もそうだが、人が大好きになった」と口をそろえる夫婦は、たちまち魅せられ、それから十数回奄美を訪問。大自然と六調のリズムに酔いしれた2人は、奄美でのサンバをイメージに描いていく。

本場ブラジル・リオデジャネイロでの経験もある2人が率いるチーム名は「きょらサンバ」。「初めての奄美でとてもよくしてくれた」と夫婦を感動させた、ゲストハウス「奄美ロングビーチⅡ」のオーナー・久保健市さんが名付け親だ。

メンバーは2人を含め15人。イベントのたびに、関東や神戸から集結。台東区浅草のサンバカーニバルでもその雄姿を披露している。そして、22年の10月に大浜海浜公園でのライブパフォーマンスとなった。「夕日、景色が素晴らしいとの声が上がっていました」と熱気を振り返る。

前回訪問時には、あまみエフエムにも出演しサンバの魅力を語った。「宇検村には『伯国(ブラジル)橋』もあり、移民の歴史も残されている。サンバとチヂンとのコラボも魅力ですね」。10年にサンバを通じた「サンバ婚」で絆が紡がれた伊藤さん夫婦は、そう言って見詰め合った。3度目のパフォーマンスの下調べに奄美を訪れる。安田壮平市長や観光協会などへ向かう予定だ。