「奄美第九合唱団結団式」

デモ演奏もあった「奄美第九2023」の合唱団結団式(10日夜、名瀬公民館)

 

 

年末「歓喜の歌」に約100人結集
デモ演奏の披露も

 

 12月10日に奄美川商ホールで開催される「奄美第九2023」の合唱団結団式が10日、奄美市の名瀬公民館で行われた。当日までに最年少9歳から80歳代まで97人が集まった。経験者とオーケストラによるデモンストレーション演奏があり、早速合唱練習をスタートさせた。

 保宜夫(よしお)実行委員長(81)は「日本復帰60周年をきっかけに第九合唱を始めた。当時は伴奏のピアノもない所で練習を重ねた。5年ぶり5回目となる今回もやり抜きたい」とあいさつした。

 合唱指導の岡山和子さんは「第九(歓喜に寄せて)は決して優しくないので、初心者はベテランの隣に座って。悩んだら抱え込まず相談して」とげきを飛ばした。

 各パートの指導者やピアニスト、練習指揮者、オーケストラメンバーなどの紹介があり、デモ演奏の後は、新たな参加者らに向けて18年公演の映像も紹介された。

 龍郷町から初参加の竹内ひとみさん(24)は「(デモ演奏や前回公演を見て)想像より本格的で驚いた。本番に向けて練習に積極的に参加したい。楽しみ」と話した。大学のサークルで合唱部に所属し、東京・池袋で第九合唱に参加した経験もあるという。

 合唱団は、同所で月4回以上の練習を重ね、同ホールでのリハーサルなどを経て本番に臨む。公演は、与論島出身のバリトン歌手・町英和さん、奄美出身のバイオリニスト・久保陽子さんらプロ演奏家を含む180人規模となる。