第17回奄美歌謡選手権大会

最優秀賞に輝いた川口真知子さん。写真左側に嶺さん、右側は久志さん
29人が自慢ののどを披露した第17回奄美歌謡選手権大会

最優秀賞に川口さん
本選出場の29人が熱唱

「奄美の風 あなたにつたえたい!」と銘打った第17回奄美歌謡選手権大会(セントラル楽器主催)が11日、奄美川商ホール(奄美文化センター)で開催され、東京、大阪からの参加を含む本選出場の29人が自慢ののどを披露した。久永美智子作曲の「愛加那無情」を歌った川口真知子さんが最優秀賞を受賞。「三度目の正直。たくさんの皆さんに応援してもらって最優秀賞を頂いた。感謝でいっぱい」と久志哲美さん(第8回最優秀賞)と嶺勝己さん(第10回最優秀賞)の2人に「おめでとう」と言葉を掛けられ、涙ながらに感謝の言葉を述べていた。

今回から60歳未満をアダルト、60歳以上をレジェンドと区別しての新しい審査体制。奨励賞レジェンドは岡山光徳さん「黒糖酒賛歌」、同アダルトは畑直哉さん「花」、優秀賞レジェンドは徳島茂三郎さん「加那恋し」、同アダルトは嶋崎京美さん「ルリカケス」が受賞した。

会場には熱心なファンが大勢詰めかけ、川上富久さん(十番館ブルースバンド)の「屋仁川ブルース」で幕開き。観客はペンライトやハトで応援。瀬戸内町から訪れた女性は、ごひいきの徳島さんが奨励賞を受賞したことを息子に伝え、動画を送ると「おっちゃん、かっこいい」と興奮する声が届いたという。

審査委員長の城昭久さんは「奄美には世界自然遺産だけでなく、シマ唄、新民謡、新歌謡など音楽遺産もある。孫子の代まで盛んにしていこう」と講評した。

最優秀賞の川口さんは、今月3日に誕生日を迎えたばかり。「夕月会の皆さんのおかげ。すてきな誕生日を迎えられた」と喜びを語った。また、大阪から出場した嶋崎さんの「ルリカケス」には聴衆から大きな拍手が送られていた。