スモモの販売などでにぎわった大和村の「すももフェスタ」
大和村の夏の味覚をPRする恒例イベント「すももフェスタ2023」が11日、同村大棚の大和まほろば館で開かれた。あいにくの雨の中、販売用のスモモを求めて午前10時の開始前から長い傘の行列ができていた。600㌔(3㌔入り、200箱分)が用意されたが、ほぼ売り切れた。
5日に皇室へスモモを献上、8日には塩田康一県知事に贈呈と、名産品のトップセールスを重ねた伊集院幼村長は「スモモの旬は短い。じっくり味わって、一日村を楽しんで」と来場者に呼び掛けた。
3Lサイズ2箱を買い求めた岡村雄一郎さん(40)、茉梨絵さん(34)夫妻は「お互いの鹿児島の実家に1箱ずつ贈る」といい、初めて訪れた同フェスタを楽しみたいと話した。
同村所有農園でのスモモ狩り体験も参加希望家族が予想を大きく上回り、急きょマイクロバスを2往復させる対応を取った。
奄美市の信島律子さん(47)は、一緒に参加しためいの名瀬小3年・森瀬璃花(もり・せりか)さん(8)がスモモを収穫するのが大好きで、今回で3回目の参加。瀬璃花さんは「生で食べるのは好きじゃない。ジャムが好き。(瀬戸内町の)おばあちゃんが作るキビ酢漬けも少し食べる」と話した。
加工場では、6人が参加してジャム作りが行われた。炊飯器にざらめとスモモを入れ、24時間保温状態にしたものをひと煮立ちさせて作るという。出来上がったジャムは参加者が持ち帰った。
ソフトクリーム、かき氷の販売にも長い列ができ、「スモモ味」を中心に売れ行きは好調。加工品などを売る館内の売店もスモモを使ったゼリー、ジャム、シロップなどが売り切れになっていた。
同村名音の勝山水産の協力で初めて企画されたマグロ解体ショーと振る舞いには、さらに長い列が延びていた。
フェスタは昼過ぎまでにぎわい、主催者発表で500人以上が訪れた。