鹿国大「奄美結いの会」

4年ぶりに開かれた鹿児島国際大学「奄美結いの会」の新入生歓迎会(提供写真)

4年ぶりに新入生歓迎会
出身学生で組織 ゆかりの教職員がサポート

 奄美群島出身の学生たちで組織する親睦団体・鹿児島国際大学「奄美結いの会」。今月10日、同大教室内で4年ぶりに新入生歓迎会を開催、奄美にゆかりのある教職員のサポートを受けながら会員同士での支え合いを誓った。

 同会は2012年に発足。鹿国大への今年度の奄美出身入学生は34人で、全体では約143人が在籍している。歓迎会には伊集院幼大和村長をはじめ在学生と発起人の教職員など合わせて計25人が参加。来賓の安田壮平奄美市長、同大の小林潤司学長はオンラインで参加した。

 歓迎会では、23年度学生代表の東祐太朗さん(社会福祉学科4年、大島高校卒)が「皆さんでこの会を盛り上げて、お互い助け合っていきたい」と開会あいさつ。発起人を代表して奄美市住用町出身の田畑洋一名誉教授が結いの会設立の趣旨を説明。この中では出身学生の交流と就学支援(支え、相談に応じることで全員の卒業実現)を目的にしていることを挙げた。

 来賓あいさつでは、安田市長が「奄美の発展には若い皆さんの活躍が不可欠で、地元奄美の地域振興に力を貸してもらいたい」、伊集院村長が「大和村と鹿児島国際大学は連携協定を結び、幅広い分野で相互協力している。地域の活性化の担い手として国際大学の奄美出身学生が頑張ってほしい」と激励した。小林学長は奄美の文化に触れ、連携することの大切さを述べ、こうした組織を通して「互いに切磋琢磨=せっさたくま=していって欲しい」と奄美出身学生にエールを送った。

 岩崎房子教授の乾杯発声後、参加者は昼食を取りながら歓談・交流。その後、就職キャリアセンターの今村憲一所長が「奄美出身の学生の島での就職開拓に大学としても力を入れている」と説明し、インターンシップの紹介と大学の支援について入学学生らに報告した。

 自己紹介と記念撮影も。結いの会の学生副代表・川井泰成さん(社会福祉学科4年、大島高校卒)が「会員同士支え合って、この結いの会をさらに大きくし、活性化するよう働きかけていきたい」とあいさつし閉会した。