加長川審判員、都市対抗野球派遣決定

都市対抗野球への派遣が決まった加長川直和さん(提供写真)

奄美大島から初めて
「心は強く、頭は冷静に」 アマチュア野球最高峰の舞台へ

 (財)全日本野球協会鹿児島県野球審判協会大島支部などに所属する奄美市の加長川直和=かせがわただかず=審判員(36)が、7月14~25日に東京ドームで行われる第94回都市対抗野球に派遣されることが決まった。奄美大島からアマチュア野球の最高峰と位置付けられる都市対抗野球への審判派遣は初めて。加長川さんは「気持ちは熱く、頭は冷静に臨む」と意気込みを語った。

 加長川さんは、島内での学童、中学、高校野球や社会人軟式野球のアンパイアを務めるほか、レベルアップを図るため島外にも積極的に出て経験を積み、技術の向上を目指していることが評価され、(財)日本野球協会九州地区連盟の推薦を受けて派遣が決まった。

 赤木名小学校4年生でソフトボールを始め、赤木名中学校、大島高校で野球部に入部。現在も社会人野球チームに所属している。奄美市役所入り後、県野球審判協会常任理事大島支部審判長の三原裕樹さんの誘いで、審判員としてのキャリアを開始し、経験年数は11年。日本野球協会1級審判員のライセンスを持ち、年間約100試合の審判を務めている。

 加長川さんは「審判4人が連携し試合が作れた時の達成感と、審判仲間という縁の広がりが審判を務めていて良かったこと」と話し、「家族、審判仲間、職場などいろいろな人に支えられてきた。感謝の気持ちを忘れず、奄美の代表として堂々と恥ずかしくないジャッジをしたい」と抱負を語った。