4年ぶりクルーズ船寄港

総踊りを楽しむクルーズ船の乗客と島民ら=14日、和泊町伊延港=

島民総出で歓迎
「ハンセアティック・ネイチャー号」

 【沖永良部】ドイツ船籍のクルーズ船「ハンセアティック・ネイチャー号」(1万5651㌧、全長138㍍)が14日、和泊町の伊延港に初寄港した。あいにくの雨となったが、島民総出で乗員乗客約300人をもてなした。

 船は韓国・仁川発19日間のツアー中で、長崎、屋久島を経て沖永良部に寄港した。その後は奄美大島や東京の父島、岩手県宮古を経て、25日に北海道の小樽に到着する。沖永良部へのクルーズ船の寄港は、2019年の「にっぽん丸」以来4年ぶり。

 この日は午後1時ごろ入港。港には、特産品や飲食など各種ブースが並び、乗客らは買い物をしたり、周辺を散策したりして楽しんだ。

 午後5時から歓迎セレモニーが開かれ、沖永良部高校エイサー部による演舞のほか、島の唄者が民謡を披露した。最後は乗客や島民らが輪になり、総踊りで盛り上がった。

 女性客(20)は「とても楽しくて、沖永良部島が大好きになった」と笑顔。

 セレモニーに参加した和泊町の前登志朗町長は「クルーズ船が来るのを待っていた。乗客も島民も喜んでくれたと思う」と話した。

 午後7時、多くの島民に見送られながら、次の寄港地の奄美大島へ向け出発した。