島民創作ミュージカル「えらぶ百合物語」

今井力夫町長(左端)を表敬訪問した劇団えらぶ百合物語の団員と百合の会の南山浩一会長(右端)=19日、知名町役場=

初の島外公演へ
団員が知名町長を表敬訪問

 【沖永良部】島民創作ミュージカル「えらぶ百合物語」に出演する劇団えらぶ百合物語のメンバーが19日、知名町の今井力夫町長を表敬訪問し、8月25日に姶良市文化会館加音ホールで開かれる初の島外公演に向けて意気込みを語った。

 ミュージカルは、島の特産品「えらぶゆり」が誕生した歴史をもとに描かれている。2011年の初公演から、これまでに合計6回上演。脚本・演出は、鹿児島を拠点に活動する「劇団ニライスタジオ」の代表、松永太郎さんが手掛けている。

 現在、小学生から高校生までの団員22人が毎週練習に励んでいる。島外公演には、オーディションで選ばれた12人に加え、劇団ニライスタジオの団員も出演する。

 この日は、劇団えらぶ百合物語を運営する「百合の会」の南山浩一会長や団員ら5人が役場を訪れた。

 今井町長は「まずは自分たちが精いっぱい楽しんでほしい。その気持ちが観客にも伝わるはず」と激励した。

 団員の伊井彩音さん(知名中3年・14)は「初めての島外公演なので、緊張しているけど楽しみでもある。観客がもう一度見たいと思えるような舞台にしたい」。益山かほるさん(知名小6年・11)は「公演を通じて沖永良部のことを多くの人にPRしたい」と抱負を語った。

 劇団では随時団員を募集しているほか、公演の運営費用のためクラウドファンディングに挑戦している。問い合わせは百合の会事務局電話080・5203・2057まで。