25日号砲 鉄人ら健闘誓う

互いの健闘を誓い合った鉄人ら(招待選手紹介)=23日夕、天城町総合運動公園

軽快なオープニングダンスで盛り上げた天城町の小中高生らダンスグループ

規制なし開催 554人出場予定
トライアスロンIN徳之島大会

 【徳之島】奄美群島日本復帰70周年記念・第36回「2023トライアスロンIN徳之島」大会(同実行委員会主催・徳之島3町共催)は25日午前8時、天城町ヨナマビーチでのスイムを皮切りに鉄人レースの火ぶたが切られる。鉄人らは23日夜、天城町総合運動公園ふれあい広場での「競技説明会&カーボパーティー」に臨み、健闘を誓い合った。

 今大会のテーマは「島風」。コロナ禍で第33回、34回の2年間は中止し、3年ぶり開催となった昨年の第35回大会は台風の接近でスイムを中止、ランスタートのデュアスロン形式(当日参加325人)を余儀なくされた。今大会は「奄美群島日本復帰70周年記念」の冠称を付し、テーマには「新たな出発から飛躍の年へ、そしてその先へ」の思いも込めた。

 世界自然遺産の島を「ぐるっと一周」するコース沿線の美しいロケーション、島民たちの情熱的な声援。そして起伏に富み「全国屈指の過酷なミドル大会」とも称される同大会。コースは▽スイム2㌔(ヨナマビーチ・午前8時スタート)▽バイク75㌔(徳之島一周)▽ラン20㌔(天城町総合運動公園発着)による計97㌔。梅雨明けも予想され、久々の快晴下での開催となりそう。

 大会事務局(天城町商工水産観光課)によると、23日現在のエントリー(出場申し込み者)数は、▽総合の部412人▽リレーの部142人(50チーム)の計554人となっている。

 「競技説明会&カーボパーティー」には選手や関係者ら約300人が参加した。大会会長の森田弘光天城町長は歓迎あいさつの冒頭、奄美大島の豪雨災害の一日も早い復旧を祈念しつつ、「私たち人類が3年余闘ったコロナに打ちかった証の大会。これからの3日間、安心安全で徳之島を楽しんで下さい」などとアピール。

 来賓祝辞や競技説明に続き、出場選手を代表してIターン4年目の大保健司選手(36)=伊仙町=が「私は徳之島が大好きです。徳之島の歴史・文化・自然を楽しみながら頑張りましょう」と宣誓。総合4連覇を目指す大島仁選手(31)=福岡=をはじめ招待選手らを紹介。北京五輪女子5位、天城町に移住トレーニングしてパリ五輪を目指している井手樹里さん(40)もあいさつ述べ選手らにエールを送った。

 大会副会長・大久保明伊仙町長の乾杯の音頭で、町女性連メンバーらが手作りした郷土料理や南国のフルーツに舌鼓を打ちながら健闘を誓い合った。

 24日午前9時からは、4年ぶりとなる第10回記念「チャレンジKIDS徳之島大会」(小・中学生対象)も同運動公園を中心に開かれる。