第36回トライアスロンIN徳之島

号砲とともにヨナマビーチに飛び込む選手たち

井辺(和歌山)が初出場V
女子は巖淵(埼玉)が連覇
奄美勢、朝山が総合13位

 【徳之島】第36回トライアスロンIN徳之島大会は25日、天城町のヨナマビーチを出発点に全長97㌔のコースで開かれた。総合の部に365人、リレーの部に46組の総勢約480人の鉄人が島内外からエントリー。総合の部は、初出場の和歌山県在住・井辺=いんべ=弘貴(28)が3時間53分33秒のタイムで初優勝。女子の部は埼玉県の巖淵知乃(33)が2連覇を果たし、奄美勢では奄美市の朝山興人(37)が総合13位と健闘した。

 この日の午前8時の気温は27・5度。水温26・0度で、南南西の風5㍍。波の高さは0・2㍍で、日中は30度を超える真夏日となった。

 レースは午前8時にヨナマビーチを一斉にスタート。号砲が響くと全国から集まった鉄人たちが大海原に飛び込み、波をかき分けて前へと泳いだ。

 島内を一周するバイクでは、高低差を駆け上がる過酷なコースに多くの選手が顔をゆがめながら、ペダルを踏み込んだ。海岸や農道を通るランでは、海岸から吹くひんやりとした潮風を背に、最後の力を振り絞った。

 沿道では、地元住民らがチヂンや声掛けで、選手の走りを鼓舞。エイドステーションでは、飲料水や食べ物を手渡し、力づけをした。

 昼前後には、ゴール解除の総合運動公園陸上競技場に選手らが次々と帰還。家族や知人らが出迎え、喜びを分かち合った。