島っ子ガイド、トライアスロン来島者もてなす

阿権集落が誇る名所を案内する児童たち

闘牛文化は寸劇で紹介した

伊仙町の阿権小児童
魅力を伝える

 【徳之島】伊仙町の阿権小学校(曽田厳校長)は26日、児童が観光客を案内する「島っ子ガイド」を同校周辺で開いた。3~6年生13人は誘導旗を手に集落を歩いて巡り、地元の観光スポットや風物を紹介。観光客をもてなし、阿権の魅力を伝えた。

 観光客に地域の宝を知ってもらおうと2016年に開始。児童自らが、5月中旬ごろから視察や調査を繰り返し、コースの立案やガイドの練習に取り組んできた。

 この日は、トライアスロン徳之島大会で来島した選手ら16人を元気に出迎えた。児童らは、樹齢300年のガジュマルやサンゴの石垣群、荘厳な渓谷や築90年以上の古民家で活性化拠点として生まれ変わった旧家など、厳選スポット8か所を案内。道中、発表やクイズ、寸劇を通して集落の文化や風土も紹介した。

 ガイド後は、町指定文化財の「ふり茶」や茶菓子も振る舞われ、参加者との交流を深めた。トライアスロン大会初出場で43位と健闘した千葉県の小澤洋介さん(44)は「子どもたちがキラキラとしていて印象的だった。自然そのままを体験できる素晴らしい島。あっという間、楽しく過ごせた」と笑顔で話した。

 6年生の本田奏音さん(12)は「大きな動作、みんながしっかりとした声で紹介できていてよかった」と話し、「また来るねと言ってもらえてうれしかった」と振り返った。